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その祈りには慈悲もなく 一章 第七節
「ふぁっ、あっ、ふあぁうっ」
 口から漏れる声に甘い響きが混じりはじめていることにも気がつけない。いや、仮に気づいたとしても、それが何なのかなどわからなかっただろう。先の灼熱とは違う熱さが腹腔から沸き起こり、少女の体を侵し始めていた。
 変化は体内でも起こっていた。陰茎の動きに合わせて、膣が蠕動をはじめたのだ。それは肉体の本能とでもいうべき行動で、少女の意思とは関係がない。突きこまれた男根に肉襞が吸い付き、柔らかく蠢動しながら悦を抜き出していく。ふほっ、と一際高い声を司祭があげた。
「蠢いておる、蠢いておる。淫乱な膣がくわえ込んだものをしゃぶっておるぞ! ほほっ、とんだ名器だ、これは!」
「あっあぁっ、あふっ、ふあぁああっ」
 一度動き始めた膣は止まることを知らず、脈打ちながら陰茎を貪りはじめる。自分の体内で何か起こっているのかまるで理解できず、アンヘリカはただ頭を振って涙の雫を飛ばすのが精一杯だった。
 頭の奥が痺れ始めている。膣内での変化は毒のように少女の体に染み込んでいった。体中が甘く痺れはじめ、全身から女が香る。異物感と嫌悪感しかなかったはずの膣から、わずかに快感の疼きが走り出す。抽送の際に淫らな水音が響くようになったのは、気のせいではない。目を覚ました性感は、容赦なく少女を責め立てた。
「あっ、ふぁっ、ひゃうあぁああんっ」
 そう、司祭の言葉は正しかったのだ。少女の膣は自ら男を求めて蠢き、少女の体は処女を強引に散らされても快感を得てしまう。つぼみの頃にはわからなかった性への反応の高さは、今や淫乱の花となって咲き誇っていた。
 口が閉じられない。はしたなく零した舌からぼたぼたと涎が落ちて、口内の熱が湯気となって視界を覆う。誇りまで、この熱に溶かされてしまう。
 いや――そんなものはもうどこにも残っていない。
 いかに虚勢を張っても、貫かれただけで涙を流し、腰を動かされては中断を懇願してきたのだ。涙を零し涎を垂らし、情けない言葉遣いで悲鳴をあげた。挙句の果てに善がり声まで漏らしている。騎士としての気高さなど欠片もない。これでは、ただの村娘と変わらない。
 そう、アンヘリカは既に騎士ではなかった。彼女はただの、十七歳の女の子だった。
「ふぁっ、ああっ――」
 それを自覚してしまっては、彼女を支えるものは何もない。使命も、誇りも、意地も、彼女を救ってはくれなかった。神すらもだ。
「――あああっ、んああっ、ひゃううんっ――」
 けぶる視界に黄金鞘が揺れている。これがなんだというのか。騎士としての何かは、アンヘリカに何も齎さなかった。今あるのは、犯されて噎び泣いている、その現実だけだ。
 ならば、もう――
「むほぅっ、で、出るぞぉぁっ!」
 アンヘリカはその言葉に咄嗟に体を緊張させ、結果膣をしめつけてしまった。肉と肉が密着し、脳内に男根の形が鮮明に浮かび上がる。それがぶくりと膨張した。
「――ふぁあっ、いああっああぁあああぁああっ!」
 それは悲鳴だったのか嬌声だったのか。
 打ち放たれた灼熱は、膣の中を余すところなく浸し、子宮を犯して溢れかえった。どぷり、どぷりと波打つ音が聞こえてくる気がする。先ほど一度出しているにも関わらず、呆れるほどの量を吐き出すと、ボドルザーは大きく深い息をついた。
「ぐほふぅぅううう……」
 じゅぽっ、と気色の悪い音をあてて、ようやっとペニスが抜かれる。後を追うように、収まりきらない白濁液がどろりと零れ落ちた。
「ほほっ、出た出た。孕んだか? 孕んだかのう? ぐほふふっ」
「う……うう……」
 がっくりと項垂れた視界に、先ほど見た赤い雫を追って伝う濁った精液が映りこむ。それは絶望に等しい光景だった。もしこの世に地獄があるとしたら、それは今この瞬間を言うに違いない。
「司祭様の子種を貰えて嬉しいか? おい、答えろアンヘリカ」
「……」
 少女は何も言わない。膝を折り、腰を落とし、そのまま体を傾けた。鎖のせいで倒れこそしなかったが、気を失ったのだ。
「なんだ、後始末もせずに寝るとは、無作法な女だ」
 ふん、と鼻を鳴らすと、ボドルザーはさんざん弄ばれた挙句意識を飛ばした少女を蹴り飛ばした。中途半端に起き上がっている体がひっくり返って、鎖がガチャガチャと鳴る。
「まあよいか。礼儀はこれから、ゆっくりと教えてやれば」
 司祭はくつくつと笑うと、たった数十分で驚くほどやつれたように見える頬に萎んだ男根を押し付け、精液の残滓を拭い取った。礼服の前を閉じ、脱ぎ捨てた上着を羽織ると、滑車を操作して鎖の位置を元に戻す。
 引き上げられても目を覚ます気配はない。あれほど嬲られたにも関わらず、わずかに震えるだけで元通り閉じている秘所の入り口から、重力に引かれて精液が糸を引いた。
「ふほほっ、さて――女どもは集まったかな。じっくり検分してやるか」
 どすどすと重い足音を立てて、司祭は暗い倉庫を歩み去る。後には、純潔と共に誇りまで失った少女が一人、吊られたまま残された。

次章:聖像広場の陵辱
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