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-chapter10- 堕ちる者 シーン1
「ここは……?」
 シトゥリはキリエの肩を支える手を休め、辺りを見回した。
 連邦本部の最上階へ向かっているはずが、いつの間にか病院のような設備の場所へ迷い込んでいる。
「う……」
 キリエが短くうめいた。
 邪神の影響は完全にないものの、奪われてしまった精は戻らない。キリエの意識は失われたままだった。
 このままでは危険かもしれない。手っ取り早く救うには、シトゥリ自身の精を分け与える必要があるのだが……。
「よし」
 シトゥリは適当な病室に入り、ベッドの上にキリエを寝かせる。銀髪が白いシーツの上へ、溶けるように広がった。
「こう言うのってレイプになるのかな……」
 精を分けるにはセックスを通じる方法が一番直接的だ。意識の無い相手だとこれしか方法はないだろうし、もし今キリエに意識があったとしても、嫌とは言わないだろう。
 そう思って、シトゥリはキリエの上にのしかかる。
 さっき着せたばかりのTシャツをまくりあげ、こぼれんばかりの乳房を露出させる。淡いピンクの乳首に舌を這わせると、キリエの息遣いが変化した。
 意識のない相手の体を弄ぶのは、なんだか倒錯的で興奮を覚える。普段シトゥリがあまり感じない類の、一種嗜虐的な性欲がイチモツを固く盛り上げ始める。
「ちょっといいかも……」
 キリエとのセックスは、いつもリードされっぱなしだ。今回はこっちの好きにやらせてもらおう。シトゥリはキリエの服を全部脱がせ、自分も裸になった。
 仰向けに開かせた股の間に自分の腰を入れ、吸い付くような肌へ顔をくっつける。この体勢だと、ちょうどキリエの胸がシトゥリの顔の位置にくる。二十センチ近い身長差のせいだ。
 股間の割れ目にイチモツをこすりつけながら、ちょっと舐めただけで敏感に固くなる乳首に吸い付いていると、意識の無いキリエの喉が軽い喘ぎを漏らし始めた。
 両手で両方の乳房をすくい上げ、真ん中に寄せると、乳首と乳首がくっついてこすりあわさった。シトゥリはその二つの乳首を一挙に口に含み、舌先で転がす。
「ん……」
 小さく声を上げてキリエがみじろぎする。感度のいい人形みたいだ。イチモツの先端に感じる割れ目からは、もうぬるぬるとした液体が染み出していた。
 シトゥリは手を伸ばし、キリエの顔にかかる髪を払って、頬を撫でる。顔のラインにそって指を滑らせ、ぷっくりとした唇をこじあけて、人差し指を口内に差し入れた。
 濡れた舌をえどるように撫で、歯に指先をひっかけて口を半開きにさせてみても、キリエはなすがままだ。知らぬ間に動かしていた腰がイチモツをクリトリスにこすりつけ、愛液は竿全体にからみついている。指先に感じる吐息も熱くなってきた。
「キリエさん、いれちゃいます」
 シトゥリの方も、もうがまんできなくなっていた。意識のないキリエは妙にかわいらしく映って、それを弄んでやりたいと言う気持ちが抑えきれない。
「う……あ……」
 先端が襞をかき分けてぬめりの中へ侵入していくのに合わせ、吐息とも喘ぎともつかない声をキリエはあげる。内部の膣肉はそれ自体が意志を持っているかのように、イチモツへ絡み付いては奥へといざなった。シトゥリはそれの先を行くように、ずいずいと腰を押し付けていく。やがて先端がコツリと最奥の壁に行き当たった。
「んふっ!」
 その瞬間、びくんとキリエの身体全体が震えて、大きな吐息の塊が唇から吐き出された。キリエはこの子宮口の上あたりにあるGスポットが一番弱いのだ。そのことを知っているシトゥリはぐっと上へすくい上げるような動きで腰を動かす。敏感な部分をぎゅっと押さえられて、だらしなく口を開けたキリエは、はぁはぁと何度も荒く呼吸した。
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