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-chapter7- 忘れ得ぬ想い
 10分後、タケミカヅチのブリッジには全員の姿があった。叩き起こされたにもかかわらず、誰も眠そうな顔などしていない。起こすのは手間取ったようだが、あのシリンすらもうオペレートの仕事をはっきりした声で始めている。なんだかんだ言って、みんな優秀な軍人であり、宇宙の人間なのだ。
「目標との距離500を維持したまま、現在円周航行中。データ解析は未だ終わりません」
 スクリーンに映る邪神の映像。それは、先日出会ったあの爆発した邪神よりも、さらに巨大だった。黒々とした卵のようなものが、宇宙の闇の中に照らし出されている。あまりの威容に、最初はみんな息を呑んで、言葉を発することが出来なかった。
「データ解析急いで。終了後、ログを本部に送信して離れましょう。あれは間違いなくただの邪神じゃないわ」
 サクヤが言った。すでに内部が空洞でないことは解析済みだが、どうやら通常の邪神とは構造が違うらしく、それの解析に手間取っているのだ。どちらにせよ、一隻の艦がどうこうできる相手ではないことは確かだった。
「久々に、大きな戦争が起こりそうね」
 キリエが鋭い眼差しを向けたまま、言った。巨大な邪神はそれを中心にするように、たくさんの邪神や幽霊船、死に神などを集める傾向にある。巨大な邪神の姿は、ここ数ヶ月行われなかった艦隊戦、引いては『戦争』と表記されるべき大規模戦闘を想起させるに十分なものだった。
「――解析結果、出ました。え~と、えっ」
 シリンが言葉を詰まらせた。サクヤがそれを促す。
「報告は手短に!」
「はい、すいません。でも……解析結果が、以前タケミカヅチが収容された、八十禍津日教団の母船と一致しています。もしやこれは……」
「どう言うこと!?」
 クラが操縦席から振り返った。シリンに掴みかからんばかりの勢いだ。
「これは……おそらく、母船が邪神に乗っ取られたと言うことでは……」
 それを聞いた瞬間、クラがエンジンの出力を最大にし、突如邪神の方へ方向転換した。
「クラ!やめなさい!」
「嫌よ、アシリア様が、あの中に!」
「バカ、冷静になって!」
 取り押さえようと、サクヤとキリエが席を立った。それをトウキが制した。
「いいや、このまま突っ込むんだ」
「何を言ってるの、あなたまで!」
「おれは任務でここに来たって、言っただろ?それはあいつを倒すことさ」
 クラの隣の補助コンソールに足を投げ出し、靴の先でスクリーンの邪神を指す。とうてい本気とは思えなかったが、本気でなければあまりに馬鹿馬鹿しくてこんなことは言えないだろう。
「……冗談、でしょ?」
 恐る恐る、サクヤが確認した。トウキは不敵な笑みを崩さず、うなずいた。
「いいや。この船と、おれと、そしてシトゥリくんが居れば、あいつは倒せる。サクヤ、補助操縦席の鍵をくれ」
 サクヤはもう何も言わず、艦長席からカードキーを取り出し、トウキに投げてよこした。それを補助コンソールに差し込むと、コンソールの一部が開いてもう一つ操縦幹が現れた。
 ブリッジには静寂が広がっていた。どんどん拡大されていく邪神の姿だけが、スクリーンに広がっていく。トウキが立ち上がり、一同を見回した。
「おれが前にここに居た理由、3つほどあげてもらったな。だが最後にもう1つ、本当の役割があったんだ。それが、これさ」
 にやっ、と笑みを深くした瞬間、シリンが再び驚きの声を上げた。同時に艦内に、それと分かるほどの微振動を伴った低い唸りが響き渡り始めた。
「こ、これは!サブエンジンの析雷と伏雷が、起動を……ウソ。同時に、邇芸速水バリアと大葉刈バリアが展開されていきますっ!」
「あ、あんたの仕業なの?」
 クラが恐る恐るといった調子で、隣に立つ男を見上げた。トウキは答えず、席に座ると、操縦幹を握った。
「ちょっくら、派手なドライブと行くか。着いて来いよ、クラっ!」
「え、ええ……」
 主副逆であるかのように、クラがトウキの言葉にうなずく。それには気付かず、ふと思い出したように言った。
「なんだか、昔に戻ったみたいね」
 その言葉に、はっとサクヤとキリエが顔を見合わせた。全く同じ思いを感じていたのだろう。
「速度、第一戦速を突破!さらに加速中!」
 シリンが悲鳴に近い声で報告した。
「あり得ません、出力、計測器の上限を振り切っています!」
「シトゥリくん、よく見ておけ!これがタケミカヅチの本来の戦い方だ!」
 トウキが操縦幹を操りながら、叫んだ。
 スクリーンいっぱいに邪神が広がっていた。もし外からタケミカヅチを見れば、それは前方に光の剣を突き出し、輝く盾のような光に守られた、一本の槍のように見えただろう。そしてその槍は、彗星のような尾を引いて、邪神の中へ突入した。
 ブリッジ内は、慣性中和、重力制御装置に守られているにもかかわらず、激しく振動した。スクリーンは黒い邪神の内部しか映していない。クラが叫んだ。
「トウキ、敵は船なのよ!中に人が!」
「大丈夫だ、ここは邪神の部分だ!たぶんなっ!」
 突如スクリーンに星の煌きが戻った。邪神の内部を突破したのだ。大きく旋回しながら、タケミカヅチは再び邪神へ狙いを定めた。強烈な一撃を食らった邪神は、その数キロに渡る巨体をくねらせ、苦痛を現している。タケミカヅチが突き抜けた穴からは、そのどす黒い体色から想像できない、鮮やかな真紅の液体を撒き散らしていた。
 このまま行けば、本当に勝てるかもしれない。シトゥリは操縦幹を握るトウキの横顔を見つめた。何も出来ない自分と違い、トウキはやれることと、それをやりとげる自信に満ちていた。到底適わない。悔しさも覚えないほど、それを強く思う。
「サクヤ、もう一度突撃するぜ。構わないか?」
 トウキが確認を取った。サクヤは我に返ったように言った。
「え、ええ。お願いします」
「よーし、もういっちょ……」
「ふふふ……ふ」
 トウキの声に重なるように、場違いな笑い声がブリッジに響いた。どこか常軌を逸した感じのその笑いの主を探して、シトゥリは周りを見回した。
「うふふふ……きゃははははっ」
 声の主はシリンだった。目の焦点が合っていない。突然の狂態に、みんな呆然として掛ける言葉がなかった。その手が、手元のコンソールを素早く叩いた。
「うわっ!」
 突然、ブリッジの中から重力が消えて、シトゥリは座席から浮き上がった。それだけではない。シリンは艦の中のあらゆる装置をめちゃくちゃに作動させていった。ブレーキ用のバックブーストが作動し、タケミカヅチはガクンと方向を変えると、くるくるとスピンした。
「どうしたの、一体!シリンっ!」
 サクヤが叫び、緊急ロックを作動させてなんとかブリッジに重力が戻った。トウキとクラも絶妙のコンビネーションで艦の体勢を元に立て直した。シリンがぐったりした様子で座席の上に仰向けになっていた。
「しっかりして」
 サクヤが駆け寄り、シトゥリもそこへ向かった。シリンは口元から泡を吹いて、そして白目を剥くと絶叫した。
「ああああああああああああっ!」
 そのスカートの下から、びゅるっと触手が幾本も伸びた。
「邪神!?」
 叫んだサクヤの体に触手が巻き突き、先端が口の中へ突きこまれた。サクヤは体を硬直させ、目を見開いた。
「サクヤさん!」
 シトゥリは慌ててその触手を掴み、引き抜く。サクヤは激しくむせながら座り込んだ。
「くそっ、どうしてこんな時に!?まさか、先を読まれていたのか!」
 トウキがいらだったように叫んで、操縦席から離れた。痙攣しながら、なおも触手を吐くシリンを抑えようと駆け寄り、触手に足首を掴まれて転倒する。
「し、シトゥリくん!サクヤを連れて逃げてくれ!」
 トウキの言葉を聞いて、シトゥリの中に使命感の炎が燃え上がった。うなずくと、のたうつ触手をかわしてサクヤを立ち上がらせ、入り口へ向かった。
「ちょっと待って、ロックをはずしてからにして!うまく舵が取れないわ、このままじゃあの邪神の方へ――きゃぁっ!」
「ええい、この化け物!」
 舵を触手に奪われたクラの方へ、キリエが走っていった。それを尻目に、シトゥリはサクヤに肩を貸して廊下へ出た。
 どこへ向かえば安全だろう。シトゥリは艦内の地図を思い浮かべた。内部への侵入は想定されていないため、艦の構造は非常にシンプルだ。結局、居住区の部屋が安全な気がした。そこへサクヤを寝かせ、鍵をかけておけばいいだろう。シトゥリはブリッジへ戻って戦うつもりだった。
 サクヤの部屋の中に入ると、苦しそうにうつむいて喘いでいたサクヤは、ここまでで良い、と言った。
「ダメですよ、ちゃんと非常ロックをかけるまで安心できません」
 その瞬間、どぉぉぉん、と艦が揺れ、シトゥリとサクヤはベッドへ投げ出された。もしや、邪神へと突っ込んでしまったのか、と起き上がるシトゥリの手を、下からサクヤが引っ張った。
 驚いてサクヤの顔を見ると、その目は潤んで、頬は上気している。短く荒い息の下から、サクヤは細い声で言った。
「……触手、口の中に入れられたとき、何か飲んじゃったの……」
 それは狂うほどに性欲を高める、あの媚液だろうか。どう対処して良いかわからず、呆けてしまったシトゥリの手がさらに強く引かれ、シトゥリはサクヤの上に覆いかぶさった。
「ごめんなさい、シトゥリくん。熱くて、狂いそうなの。お願い……なんとかして?」
 サクヤの鼓動が、制服の上からでも聞こえる。それは狂おしい高まりを見せて、シトゥリの耳へ伝わった。ぎゅっとシトゥリの制服をサクヤの指が握り締めた。その感触に我に返って、シトゥリはそれをもぎ離した。
「だ、ダメです、サクヤさん!もし我慢できないなら、そう言うことはトウキさんとしてください!」
「……わたしのこと、嫌いなの?」
「好きです。大好きだから――」
 驚くほど自然に、その言葉が口を付いて出ていた。何を言ったか気付いた時には遅かった。サクヤが混濁した表情の中でも、驚きを見せていた。しばらく黙ったまま、見詰め合う。やがてサクヤが首を振った。
「……トウキのことは、言わないで。あいつに抱かれたくないの。昔に戻ってしまいそうで」
 媚液に犯されながらも、サクヤの口調は澄んでいた。シトゥリはその言葉に突発的な怒りを覚えた。口調を荒げて、噛みつく。
「じゃあ、なんでさっき、トウキさんと――」
「……知ってたの?」
 ごめんなさい、とシトゥリは謝った。サクヤはシトゥリを押しのけて起き上がった。まるで何事もないかのように、その瞳は冷たく輝いていた。
「わたしは、弱い女なのよ。甘い過去があったら、それがまがい物でも、偽りでも、ついすがり付いてしまう。……帰ってきて欲しくなんかなかった。トウキには……」
 述懐のような口調だった。シトゥリは、卑怯だと思った。悔しさが胸の中で荒れ狂っている。それはおそらく、未だサクヤがトウキを愛していると言う事実を思い知ったためだろう。
「だから、わたしを抱いて頂戴。忘れさせて、あの男を」
「いやです!トウキさんを呼んできます、待っててください」
 ブリッジが大変なことになっている事実も、サクヤが媚液の影響を受けている事実も半ば忘れて、シトゥリはむきになった口調で言い、起き上がろうとした。サクヤの体が、それを押さえつけた。
「ダメよ。イヤだって言うなら、無理やりにでもあなたを犯すわ」
 その言葉に、シトゥリの頭から背中にかけて、さーっと流れるように血液が引いていった。薄暗い部屋の中、氷のような瞳がシトゥリを見下ろしていた。ここにいるサクヤは、いつもの明るい笑みを浮かべるあの女性ではなかった。何か別のおそろしい生き物を相手にしていると本能が咄嗟にそう判断し、訳の分からないまでに恐怖を覚えたシトゥリは逃れようともがいたが、これも邪神の影響か、サクヤの腕はびくともしなかった。サクヤがシトゥリの両手首を片手で締め上げ、もう片手をその体へ這わせた。
「おとなしく言うことを聞くのよ。じゃないとあなたの細い首くらい、くびり切ってしまうかもしれないわ」
 それは間違いなく本気だった。氷柱を脳天から差し入れられた気がして、シトゥリは体を硬直させた。サクヤがシトゥリの制服のボタンを上から一つ一つはずし、そしてベルトに手をかけていった。その優しい動作が、握り締められた両手首の圧力とのギャップで、より恐ろしい行為のように感じられた。
 下半身が外気に露出された。そこでようやく、シトゥリは小さく言った。
「やめて……正気に返って下さい、サクヤさん」
「イヤ。ほら、あなたのだってイヤがってない」
 全く興奮も、その感覚も覚えていなかったが、目線を下に向けると、シトゥリのイチモツは隆々と立ち上がっていた。自分の体がそこだけ切り取られたかのような現象に、シトゥリは呆然とした。
「男なんてみんなそう。結局はここなのよ。あなただって……」
「イヤ……です。やめてくださいっ」
 シトゥリは悔しくて今度は泣きそうだった。自分はサクヤを愛している。決して体だけを求めているのではない。そう叫びたかった。同時に、それは今まで纏めたことのない、自分の心の吐露だった。
「まだ言うの」
 いらだった調子で、サクヤがシトゥリの竿を握った。強く握られすぎて、シトゥリは痛みに息を呑んだ。サクヤは徐々にそれを緩め、上下にさすっていく。口元には薄い笑みが浮かんでいた。
「……一度出しちゃおっか。そうしたらイヤだなんて言えないよね。気持ちよかったんだから」
「やめ……やめて」
 すでに、シトゥリはぞくぞくとしたものが下半身から駆け上がってくるのを感じていた。その感覚がまるで手に取って分かっているように、サクヤの手のひらは緩急をつけて、シトゥリのモノをしごいた。
自分の手よりも、サクヤの手の方がシトゥリのモノの特徴や、どういう風にさすって欲しいかをよく理解しているように思えた。波のように射精感が押し寄せ、シトゥリは歯を食いしばった。出そうになっているのがわかるのか、サクヤは薄い笑みを浮かべたまま、言った。
「あら、もう?……ふふ、でも気が変わったわ」
 シトゥリの両手を握っている手を離すと、サクヤはベッドサイドから髪を止めるゴムを取った。そしてそれをシトゥリのモノの根元へ、幾重にも巻きつける。一瞬何をされているか分からなかったが、根元を縛り付けられたイチモツは、血液の逆流もできず、針でつついたら裂けそうなほどパンパンになって立ち上がった。
 それを再びサクヤはしごき始めた。今度は両手で、上から撫で下ろすように何度も何度も撫で付ける。目を閉じると、まるで膣の中をどんどんと奥へ進んでいくような感覚だった。たまらず絶頂の感覚が突き上げたが、根元が縛り付けられているせいで精液は途中で止まり、出すことが出来ない。その苦悶に、シトゥリは大声を上げた。
「ううっ、あぁ!」
「苦しい?出したいでしょ」
 射精したいのに出来ない。地獄のような快楽と苦悶に、シトゥリは屈服した。夢中でうなずく。
「出させてっ!出させてえ!」
「じゃあわたしの質問に答えられたら、射精させてあげる。あなた、わたしの裸を見たんでしょ。どこが一番綺麗だった?」
「胸、胸です。サクヤさんの白くて大きな――ああっ」
 脊髄反射のように、シトゥリは答えていた。
「そう。みんなわたしのおっぱいが好きよね。目立たないように、普段は小さめのブラジャーを着けてるの。けっこう苦しいのよ、これって」
 サクヤは片手でジャケットを脱ぎ、シャツのボタンをはずして、それも脱ぎ捨てた。数時間前も見た紺のブラジャーに納められた胸は、目の前にすると、とても窮屈そうに肉をはみ出させていた。サクヤがフロントのホックをはずすと、開放されたことに悦ぶかのように、内部の圧力で胸が飛び出て揺れる。
シトゥリはそれを口を半開きにして見つめた。胸はサイズの合ってないブラジャーに歪められていたとは信じられないほど、丸く豊かな張りと形を持って自立していた。あるかないか分からないほど小さな乳輪と、その中央の突起が理想的な角度で宙を向いている。
「綺麗……です」
 さすられ続ける下半身の感覚も忘れて、シトゥリは見とれた。サクヤは見せ付けるように胸を揉んだ。
「これでどうされたいのかしら?」
「…………」
「ほら、それを言ったらご褒美に出させてあげる」
「あ……胸の谷間に、僕のを挟んで、ください」
「それから?」
「それから、何度も何度も、胸でこすって……ああ」
「よく言えたわね、いい子。いえ、いけない子ね。どこでそんなこと覚えたのかしら」
 サクヤがシトゥリの足からズボンを抜き取り、正座して腿の上に腰を乗せさせた。少しシトゥリは腰をあげると、それはちょうどサクヤの胸の谷間にイチモツが来る位置だった。サクヤこそ、どこでこんな体勢を覚えたのだろうか。そのエロティックさに、シトゥリのモノはまた射精しようとびくびく動いた。それをすくうような手つきで胸の中に挟みこみ、サクヤが上下にゆすり始めた。胸の肉とシトゥリの腰がぶつかりあって、ぱんぱんと音を立てた。
「ああーっ!う、うああ!」
 シトゥリは脊髄がたわむほど背を反らし、声を上げた。始まった快楽に、何も考えられなくなっていく。無意識の動きでシトゥリの手はシーツを握り締め、掻き回していた。サクヤの胸が上下するたびに、イチモツからは電流の束のような快感が背筋に流れ込み、それは脳髄で射精の欲求を爆発させたが、神経は通っても精子は根元で止まったまま、外へ出ることが出来なかった。
 そのジレンマに、シトゥリは狂いそうだった。
「だ、出させて、お願いですー!」
「どこに出したいか言いなさい」
「胸、胸、胸の中にぃ!」
 サクヤが根元を縛っていたゴムを、一気にはずし、そして震えるイチモツの先端を自分の乳首の上から胸の中にに埋め込んだ。その瞬間、はじけるようにシトゥリは射精した。陥没した胸の肉の間から、噴出するように白い液体が飛び散った。
 サクヤはすぐにそれをもう片方の乳首にあて、同じように押し付けると、ぐりぐりとこすりつけた。シトゥリは脳みそが真っ白になる感覚と、背筋が痙攣して止まらない感覚に翻弄されたまま、溜まりきった精液をサクヤの胸へぶちまけ続けた。
 やがてそれが収まると、シトゥリは反らしていた背をベッドへ落とし、ぐったりと脱力した。薄目を開けて見ると、サクヤの両乳首からは、まるで母乳を出したように白い液体が垂れ下がり、腹に向かってどろどろと筋を作っていた。サクヤがあの冷たく薄い笑みを浮かべたまま、シトゥリのイチモツを手に取った。びくびく脈打つそれはまだ力いっぱい充血していた。再び、サクヤがその根元にゴムを巻きつけ、言った。
「さあ、もう一度。次はわたしのあそこで狂って……」
 妖しい笑みで、サクヤがシトゥリの上に馬乗りになった。その恐怖と、脱力感から、サクヤの中へと挿入されていく感覚にあわせるように、シトゥリの意識はブラックアウトしていった。意識を失ったシトゥリを、サクヤはいつまでも犯し続けていた。

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