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その祈りには慈悲もなく 一章 第四節
「うほははっ、あの聖騎士を犯せる日が来るとはな。全く、権力は握っておくものだ」
 言いながら、肥満体がどすどすと周囲を巡る。俯いて唇を噛み締めると、アンヘリカは顔をあげてその足音を追った。
「ほ? 嘆くのはもういいのか」
「黙れ。黄金鞘を汚したのは失態だが、それは決して恥じるようなことではない。貴様の穢れた粘液をこの身に受けぬよう、守ってくれたのだからな」
「ふほほっ、さすが騎士殿、庶民の生娘とは違うな。私の精液を飲まされて、即座にそこまでの言葉を吐ける奴はそうそうおらんぞ」
「そうか、それは光栄だ」
「ふほほははっ」
 笑いながら、ボドルザーは膝をつくアンヘリカの真後ろまでやってきた。彼女の鎧は聖王国正規のものだが、随分と簡略化されている。これは歴代聖騎士の伝統のようなもので、歳若い少女が身につけるには正規兵の鎧は重すぎるのだ。
 黄金鞘の紋章が刻まれた胸当てに、腿の動きを阻害しないよう慎重に設計された腰あて、膝下を守る具足。彼女が身につける鎧はそれだけだ。後は防刃繊維の織り込まれた、弛みのない戦闘着をその下に着込み、部分的に鎖帷子を着用している。本来ならば篭手もつけているのだが、拘束される際に外された。
「どれ、もう充分休んだだろう」
 そういうと、ボドルザーは慣れた手つきで滑車を操作し、鎖を巻き上げはじめた。手首が引きずられ、体が起こされる。完全に巻き上げるところまではいかず、膝を折っていられる程度の高さになったところでボドルザーは手を止めた。
「中途半端だな」
「このくらいがやりやすい。経験上な」
「……こんなことを、以前からしていたのか」
「言っただろう、権力は握っておくものだ」
 アンヘリカの後姿を視姦しながら、ボドルザーはにやにやと笑った。防刃繊維に包まれた尻は高い位置に綺麗な丸みを描いており、腰当てを僅かに押し上げている。肌に張り付くような戦闘着は、すらりと伸びた細い足も、それでいて肉感を失わない太腿も、ぷっくりと膨らんだ恥丘も詳らかにしてしまう。その奥にある、未だ誰も手を触れたことのない秘蹟を思って、ボドルザーは思わず生唾を飲み込んだ。
「尻を突き出せ」
「……」
 中途半端な反抗はせず、アンヘリカは言われるがままに足の位置を変え、尻を後ろに高く掲げた。反らせた背が少しばかり窮屈だが、言ってもはじまらない。これからされるだろうことを考えると、頭の奥に暗い、毒の霧のような靄が立ち込めるが、街の女と神子のためと、頭の中から追い払った。
「早くしてくれないか、司祭。さっき出したばかりではつらいのかな?」
 なけなしの性知識を振り絞って挑発してみせるが、ボドルザーは笑うだけで取り合わない。ことあるごとに感情を逆巻かせていた男とは思えない落ち着きぶりだった。先ほど斬りかかった時には、あれほど狼狽していたというのに。
「ふむ……騎士殿の鎧を剥ぐのはかわいそうだ。それは勘弁してやるか」
「な、なにい?」
 どういう意味なのか問おうとした矢先、尻に強烈な違和感が走った。ボドルザーが太った指を突き入れたのだ。割れ目を正確についた指は防刃繊維をつまみあげて、ぐい、と引き上げる。
「ひんっ……」
 肌に密着する防刃繊維を引かれると、逆側が締め付けられることになる。股に繊維が食い込む圧迫感に、アンヘリカは思わず声をあげてしまった。
「それっ」
 バツン、と何か硬いものが弾き切れる音と共に、アンヘリカは突き出した臀部に涼風を感じた。防刃繊維を切られたのだ。
 繊維は耐刃に優れたものではあるが、完全に防げるわけでは無論ない。零距離から圧力をかけられては耐え切れるはずもなかった。所詮は布なのだ。
「ふん、剣を持ってきておいて良かったな」
「……」
 防刃繊維の僅かな切れ込みから、白い尻肉がぷくりと顔を覗かせた。繊維を押しのけ、傷を広げようとするかのように、柔肉は切れ込みを綺麗に埋めてしまう。
「ふほほっ、自己主張の激しい尻よ」
 ボドルザーが指を切れ込みに突き入れると、少女の体がピクリと反応した。涼風で冷やされた体に体温を染み込ませるように、太い指が二、三度柔肉を揉みしだく。指を返して再び防刃繊維を引き上げると、司祭は長剣の切っ先をその隙間に差し入れた。
「動くなよ。私は剣に慣れていないからな」
「……っ」
 鋭い切っ先がわずかに触れて、鉄の冷気を伝えてくる。ボドルザーが手を誤れば、下手をすれば死んでしまう。それは、あるいは今のアンヘリカにとって救いなのかもしれないが、広場に集められているという女性たちを思うと何もできない。
 ただ、唇を噛んで耐えるだけだ。
「ふんっ」
 勢いよく、刃が振り下ろされた。繊維が圧力に負けて引き裂かれる音が響く。一度の裁断では巧くいかなかったのか、ボドルザーは同じ行為を四回繰り返した。
「このくらいでよいかな」
 そう言って手にした剣を放り投げた時、アンヘリカの尻を守る繊維は、見るも無残な有様を晒していた。
 縦横に引き裂かれ、守るべき秘所を露にしている防刃繊維は、もはや戦闘着としても衣類としても用をなさない。暴力を象徴するかのようなその切れ端には、陵辱者の目を愉しませ、興奮を助長する効果しか残っていない。
「いい格好だな」
「……くぅっ」
 剥き出しの尻は僅かに残る繊維に押し上げられて、弾けるような桃肉を冷気に震わせている。尻を高く掲げる姿勢のせいで、涼風にわななく肛門も、その更に奥の、わずかな翳りに隠された秘裂までもが丸見えだった。
「ふほぅ……さすがだ、さすがだな! 今まで見たどんな生娘よりも美しいぞ」
「……っ」
 十七歳、肉体的には成熟した女性とほぼ変わりない年齢だ。たっぷりと柔肉の乗った尻には染みひとつなく、指を添えるだけで反発する弾力と、十代特有のきめ細かい肌とを合わせ持っている。双臀の割れ目にある褐色の窄まりは、寒さのせいだろう、わずかにひくついて、陵辱者の行為を待っているようにすら見えた。
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